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2011年06月11日

激しい雨が

降り止まぬ雨の中、充分に水を吸って所々に溢れている
そんなピッチの上で試合開始の笛が響いた
蹴り出されたボールは吸い付くように転がり
それを追いかける選手達は水しぶきを上げる

そんな状態でも頑なに信じるスタイルを貫き通した双方は
思い通りの軌跡を辿らないパスを生み出し
所有者のいない止まったボールの権利を奪い合うことになる

壮絶な気持ちのぶつかり合い

心と体をすり減らしながら時間は進み
前半が終わる

同じような展開になると思われた後半だが
その時は突然訪れた

前線に送られた長いパス。
だが、それはGKの大きく広げた腕のなかに向かっていく。
あきらめない気持ちがスパートをかける!
猛然とボールへと突入した栗山が刹那のタイミングで足を振り抜いた。

ゴール!。1-0!!

歓喜でピッチとスタンドは1つに。
そして、会場を包んだ一体感は
この後に訪れる苦難の時間帯も共有することになる。

相手は、この1点を着火点として
明らかに闘志を漲らせていた。

勝負に天秤があるとすれば
負傷アクシデントの交代により
森、泉谷、本城のヴォルカが誇る長身CB3人が
ペナルティエリア前にいたことであろう

制空権は懸命なクリアで制した。

ここまで無敗の実力を持った選手たちは
ならば地上戦だとばかりに、強烈な圧力でゴールを狙う

跳ね返しても跳ね返しても
水をたっぷりと吸ったボールはセンターラインを超えられず
相手に渡ったボールは、ヴォルカのゴールへと迫ってくる

やっと大きく蹴り出せる
それを山田が懸命に追う
「ラインを割らない。絶対止まる!」
歓声に混じったその声通りにボールは止まる

諦めなかったプレーは報われボールの権利はヴォルカへ
キープ。一時だけの休息が訪れた

だが、そのボールがゴールラインを割ったとき
また苦難の時間が始まる

残り時間を刻むごとに激しくなる攻撃
ペナルティエリアで交わされるパス
ゴールへのスペースが開いている!
その空間を埋めるために必死で体を投げ出す

勝利のためだけに、理屈など無効と化して
本能だけで過ごす時間は果てしなく続く...

試合終了の笛が鳴った瞬間。
開放感と勝利で、どんよりとした空気が一気に消えた
あいさつを済ました選手がこっちに向かってくる

激しい雨が、まだ降り続いている
思い描いた将来は視界良好と言えないけれど

嬉しいときは笑って、僕らは進んでいこう。

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